自分による、自分のためだけのAIエージェント。
脳波でデバイスに命令できるようにするのが夢

ソフトウェア開発エンジニア

藤村 明 AKIRA FUJIMURA

2017年入社

国産スマートフォン初号機の立ち上げにも関わった藤村さん。ソフトウェア開発のプロが、労働人口減少の危機を救う製品の開発に力を入れる。(取材日/2019年6月20日)

以前、独立系のソフトウエアハウスで組み込み系のシステム開発に従事し、デジタルテレビやネットワーク家電、携帯電話などのほか、国産スマートフォン初号機の立ち上げや量産プロジェクトにも関わってきていますが、ウエストユニティスに転職したきっかけは何だったのでしょう。
ちょうど2年前の6月に、前の会社を辞めた翌日から「働かせてほしい」と直接会社に応募して飛び込んだのがきっかけでした。
実は、以前にも面接を受けたことがあったのですが、新卒の時に叶えられなかったゲームプログラマーの仕事を一度はしてみたくて、その時はゲーム制作会社の方を選びました。
ただウェアラブルコンピューターで個人的に作りたいものがありまして、InfoLinker(インフォリンカー)を見た時に自分の理想のデバイスだったので、それを使って何かをやりたいと思ったのが入社のきっかけです。
InfoLinkerが理想のデバイスと感じたところは?
メガネなんですけど、中にAndroid OS、いわゆるスマホが入っているようなものなんです。よく「Hey Siri」と言って、音声認識でデバイスに命令を出して何かをさせるのですが、僕はそれが恥ずかしいなと思っていて、だったら直接脳波でデバイスに命令を出して、自分の期待にこっそり応えてもらうことをやりたかったんです。言うなれば、自分による自分のためのエージェントです。AIエージェント。それが一番成立するなと思ったのがInfoLinkerだったんです。それと同じようにpicoLinker(ピコリンカー)というヘッドマウントディスプレイがありまして、スマホのアプリを書けば同じようなことができるんです。今はpicoLinkerの方で面白いことを画策しつつ、仕事をしています(笑)
脳波で命令が出せるようになるんですね。
デバイスが追い付けばの話ですけどね。
ソフトウェアエンジニアとして、今、携わっている仕事は何ですか。
今は、picoLinkerのソフトウェア開発ですね。picoLinkerは物が見えるだけなんですけど、外から操作したり、さまざまなことができないと商品化するのは難しいんです。キラーコンテンツになるようなソフトウェアの開発を進めているところなんです。
例えば、どんなものなのですか。
現場作業支援ですね。BtoB(企業を対象にした商取引)向けのウェアラブルコンピューティングで、現場の生産性を上げて、日本の労働人口の減少を救いたいというテーマで開発をしているんです。私個人として、ウェアラブルコンピューティングはウエストユニティスの代名詞だと思っているんです。Googleから産業向けのGoogle Glassの新モデルが発表になりましたが、ウェアラブルコンピューターのメーカーで、ソフトとハードを両方やっている企業は世界中を見てもウチだけだと思うんです。今はない市場を切り開くところが難しいところなんですけどね。
将来のビジョンを教えてください。
何が本質なのかを立ち止まって考えられる技術者になりたいですね。お客様個人や立場の違いによって何が課題なのかがその都度変わるので、その本質を考えられるようになりたいんです。
それから、社内の人とコミュニケーションをもっと取りたいと思っています。「この人は何を求めているんだろう」と立ち止まって考えたいんです。
常に社内で、相手を客観視するということですか。
目的志向の方ですね。社内の人間をお客様に見立てて考えるんです。会社にいるときもプライベートのときも考えて、日頃から感覚を養っています。
藤村 明
オフの日には何をしているのですか。
読書です。最初の会社に就職する前に書店でバイトしていたほど本が好きなんです。読むジャンルは、自然科学やビジネス書、コンピューター関係、物理関係の本が多いですね。製品開発のアイデアになることもあります。これらのジャンルの本には森羅万象がつまっているんじゃないかと思うんです。
仕事と趣味の境界線がありませんね。
仕事と趣味が一緒なんです。家族にとっては迷惑だと思いますよ(笑)。昔はプログラミングに没頭していたのですが、そのうちに飽きてきて、プログラムだけではなくもうちょっと全体を見たくなりました。小学生の頃は、一日12時間ゲームをやって、勉強も8時間やってという生活だったのですが、ひたすらゲームをしているとパターン化されて飽きてくるんですね。そのうちに自分でゲームを作ってみたいと思うようになったんです。回り道をしましたが、ゲームプログラマーの夢も果たせました。
子どもの頃に熱中していたゲームが基礎になって、現在の仕事に結び付いたわけですね。
それはあると思いますね。
最後に、ソフトウェア開発のエンジニアとして、一日の仕事の流れを教えてください。
ウチはフレックスタイム制を導入しているのですが、大体9時に出社してメールをチェックしたり、予定を確認したりしています。週1回のペースで9時半から1時間ほど全体会議があるのでそれに出席して、ソフトウェアの課題や進捗状況を報告します。「今日のコメントや着眼点は良かったね」と言われると思わず嬉しくなりますね。
10時半から13時まではソフトウェアのコンセプトを検討します。ここでは、行き詰まりそうになった時にチームメンバーと議論したりします。就寝中やふとした時にアイデアが浮かぶことがあるので、常にノートは持ち歩くようにしていますね。
週1回、14~15時まで、ハードウェアミーティングがあります。そこでハードウェアの企画段階から、ソフトウェア側からの意見も反映できるので、積極的にコメントするようにしています。
15~17時は、ソフトウェアのコンセプトを検討するための資料を作ります。みんなで検討した結果を資料にまとめ、ある程度できたタイミングで共有ミーティングを開いて、内容を報告し、フィードバックをもらいながら改良を重ねていきます。
17~18時は、デモアプリの動作を確認する作業に当てています。お客様へのデモがうまくいくように最終チェックをします。
大体、18時頃に退社しますが、開発ピーク時は残業をすることもあります。ですが、定時退社を目標にしています。

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